はじめに:英語を速く読めないのは「単語力の問題」ではない
多くの学習者が「単語さえ分かれば英語を速く読める」と考えがちですが、実際には文構造を瞬時に理解する処理スピードが鍵です。
英語は日本語と語順が異なるため、単語を一つひとつ日本語に訳していては、どうしても時間がかかってしまいます。
速読の目的は「早く読むこと」そのものではなく、意味を塊(チャンク)で理解しながらスムーズに内容を把握することです。
チャンクリーディングを身につける
チャンクリーディング(Chunk Reading)とは、文章を意味のかたまりで読む方法です。
I decided / to study English / every morning / before work.
単語ごとではなく、意味のまとまりごとに視線を動かすのがポイントです。
英語を「前から理解する」訓練を続けることで、読むスピードと理解の両方が大幅に向上します。
練習方法
- ニュース記事や英語教材を使い、スラッシュを入れて読む
- 一文ごとに意味を日本語で確認しつつ、英語の語順を保ったまま理解する
- 慣れてきたら、日本語訳を見ずに内容を把握する訓練へ移行
音読で理解スピードを「体に染み込ませる」
英語を速く読むためには、音読の反復が最も効果的です。
声に出して読むことで、目と耳、口が同時に働き、英語の語順を自然に処理できるようになります。
効果的な音読のコツ
- 1文を3〜5回ほど繰り返して読む
- 聞こえる英語をできるだけそのまま口に出す
- 内容をイメージしながら読む
Daily EnglishのYouTubeチャンネルでは、音読に最適な短い英会話フレーズを多数紹介しています。
サイトトランスレーションで「日本語変換」を減らす
サイトトランスレーションとは、英語を読んだ瞬間に前から意味を取っていく練習法です。
日本語に訳すのではなく、読んだ瞬間にイメージを浮かべることが大切です。
When I was a child, I used to play outside every day.
→ 「子どものころ、毎日外で遊んでいた」
この文を英語の語順で理解すると、
“When I was a child(子どものころに)” → “I used to play(遊んでいた)” → “outside every day(毎日外で)”
と、読むと同時に理解する感覚を身につけることができます。
「多読」で英語処理スピードを鍛える
最終的に速読を身につけるためには、多読が欠かせません。
1日10〜15分でも、英語に触れる量を増やすことで、文法構造のパターン認識が強化されます。
多読のポイント
- 辞書を引かずに読めるレベルの教材を選ぶ
- 意味がわからなくても前に進む勇気を持つ
- 同じテーマの記事を繰り返し読む
初心者は「News in Levels」や「VOA Learning English」など、やさしい英語ニュースを活用するのがおすすめです。
英語ニュース・動画を活用してスピード+リスニング力を強化
読む力と聞く力は密接に関連しています。
英語ニュースやDaily EnglishのYouTube動画を活用すると、発音・リズム・文構造の理解を同時に鍛えられます。
動画で耳を慣らし、同じ内容を文章で読むことで、理解スピードがさらに上がります。
まとめ:速く読む力は「慣れ」と「習慣」
英語を速く読むためには、特別な才能や難しいテクニックは必要ありません。
大切なのは、
- チャンクリーディングで「塊」で理解する
- 音読とサイトトランスレーションで「英語の語順」に慣れる
- 毎日英語に触れる時間を確保する
この3つを続けることで、自然と読むスピードが上がり、英語が「日本語に訳さず理解できる」状態に近づいていきます。
✅ 英語リーディング力を上げたい方へ
Daily EnglishのYouTubeチャンネルでは、音読・シャドーイング・速読トレーニングに最適な短いフレーズを毎日配信しています。


